2011年7月31日日曜日

信じる者は救われるw

しばらくの間放置プレイでしたが少し落ち着いてきたので久しぶりの更新です。
さて、今回は方向を変えてクルマネタです。
今では軽四でも普通に装着されているHID
最近のアフターマーケットはヘッドランプは元よりフォグランプのHID化が静かなる?ブームです。
車両への標準搭載が増えている昨今、マーケットを維持するにはそういう流れになるのも頷けます。
アフター物のHIDでメジャーなところだとPIAA、BELLOFあたりが歴史もありメジャーです。
特にBELLOF(ベロフ)は半ば神格化されているようでアフターHIDといえばベロフ的な流れでもあります。
そういった訳でBELLOFのHIDフォグである30Dynamis(サーティデュナミス)を購入してみました。
色温度4300Kは視認性において最もバランスがとれた色温度帯です。
さっそく取り付けに着手しましたがバラストは両面テープかタイラップで縛り付けるという結構いい加減な物で固定用のボルト穴も無ければ穴開けするスペースもありませんので仕方なく両面テープで貼付。
これが当たり前なのかな?
全面貼付だと後で剥がす時に大変なので上下10mmくらいだけ貼り付けするようにして貼付してタイラップで縛り付ける予定で作業開始。
貼付位置が少し納得できなかったので即座に貼り直そうとするとナント、裏蓋が張り付いたまま本体だけ取れてしまいました。

嵌め込んでいるだけでビスで縫ってません。よって簡単に裏蓋が抜けてしまいます。

シリコン充填を適当に除去してバラしてみました。

J.dと記されたケミコン。どこよ?J.dって?詳細不明だそうです。一応105℃品ですが見た目はニチコン、ニッケミ風w


AiSHiと記されたケミコン。こちらも105℃対応品だそうです。
検索すると中国国内のメーカーだそうでPCの電源にも採用されている模様。
J.dという物にしろAiSHiという物にしても聞き慣れないマイナーメーカーです。
そして基板に記されている「ZSMDE」、「MINGDU」という文字。
検索すると一撃ヒットw
http://www.zsmde.com/en/index.html
HID関係の企業のようです。そしてこれhttp://www.zsmde.com/en/displayproduct.html?proID=2530826
偶然なのか何なのか。筐体の意匠とバーナーとのコネクタが違う以外とってもよく似ています。
特にバラストからイグナイターとイグナイター2次側のコード
似ているだけじゃないくらい似ています。基板に記されている文字とも符合します。

このMDE-921を検索すると単品販売よりOEMが主流な感じです。これはこのメーカーというか中華製全般にいえることです。
さてこの製品のサイズがベロフは85x60x14、MINGDUは69x61x13.5と幅が違いますが実測するとベロフは一次側入力コネクタの端からの寸法でした。
同じく重量に関してはベロフの100gはバラストのみ、MINGDUはイグナイタ外コード類込のようです。

まとめるとベロフ30Dynamisはバラスト(イグナイタ付)に関してはMADE IN JAPANではなく、MADE IN CHNAと言わざる得ません。
何処にもMADE IN CHINAって書いていないって?中国のメーカーが中国国内で量産できる物をわざわざ高コストの日本で作る訳はありません。

でも外箱にはMADE IN JAPANが・・・
どうやら原産国表示は製品に本質的な性質をあたえる実質的な製造または加工を最後に行った国、となるようです。
ベロフの場合、バーナーにはMADE IN JAPANと入っています。シェードが根付の部分にビス留め出来るのもベロフ独特ですのでバーナーはMADE IN JAPANなのでしょう。
中国製バラストをZhong Shan MingDu(中山市名都電子)で生産した物を輸入し、日本のどこかの自動車電球メーカーに生産させたバーナーと多分に中国製の付属品を箱詰めしてHIDフォグシステムキットであるBELLOF 30Dynamisとして実質的な加工を行った国が日本なのでMADE IN JAPANなのでしょう。

ちょこっと検索するとベロフブランドということでMADE IN JAPANの信頼、安全・安心の国産メーカー、など色々と賛美されていますが、何気に中華品を混ぜていることは間違いないようです。
久しぶりにブランド名だけで物を買うとこういう罠に嵌ります。
といってもなかなか分からないのですがね。

保証書もありますし、転んでもこの世界ではメジャーですので品質管理やサポートは問題ないと思います。

そもそもなぜ中華製の疑いを持ったかって?
裏蓋がいとも簡単に剥がれるのもあったけど点灯テスト時の電流値がおかしかったから。
PIAAの35W品をヘッドランプに使用していますがこちらはOSRAM製の電源で1灯あたり約3.2A。電源は約13.9Vだったので44Wとなり効率約80%
片や30Dynamisは30Wなのに1灯あたり何故か3.3A。どっちもいわゆるバッ直で電線長もほぼ同じ。効率は70%を下回ってしまいます。
この逆転現象がそもそもの発端でした。

では、今どうしてるかって?
久しぶりにこの手の流行物に手を出して失敗
戒めと言うことで殻割りしてみました。
バーナーは売り払います。

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